水戸の城下町に春の訪れを告げる正楽家のならわし「町廻り」の神事。正月に水戸市内の別雷皇大神社に獅子を奉納、旧家、商店を廻り、旧正月になると江戸時代からのしきたりを守り北茨城の大津浜、早春には野口雨情の故郷である磯原を訪れる。さらに高萩(旧松岡藩中山公領地)や日立(旧助川海防城主・山野辺公領地)、初夏になると小江戸と呼ばれる川越(幕末に水戸家より藩主(養嗣)就任)や水戸近郷の氏子の家々へ。祇園(夏)まつりの町々へも「通り神楽」の音色を響かせながら正楽社中が参上し、昔ながらの風物詩を伝えています。写真は正月松の内の水戸市内の大神楽風景です。
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